北海道の北見山麓
こんにちは。
今日は北海道の北見山麓の話です。
札幌ツアーも楽しいものですが、北海道を訪れるならぜひ北見山麓に行ってみてほしいです。
ここには太古の国造神が天上から天降るとき、五色の雲に乗って来て、赤い雲を埋めたのが金銀になったという伝説があります。
北見の奥にはその赤い雲がどっさり埋ったのか、近年まで鴻ノ舞金山は1日の産金量96キロで、全国の産金の約半分を出したといい、大雪国道の途中にあったイトムカの水銀も、全国の97パーセントを出していたといいます。
明治年代に栄えた北見枝幸の金山も、オホーツク開拓の大きな原動力でした。
それらは今、みんな昔の夢になってしまいました。
村里に近いところでは、山はみな密林の上衣をはぎとられ、若木に包まれた小山は狸のようにうずくまっています。
しかし、少し奥地に入ると、木材景気時代に、山奥に製材工場をつくって、大々的な盗伐をやり、事件が発覚すると日本一の弁護士をたのんで、証拠不充分で無罪になるという、荒っぽい事件のあったのも、『馬喰一代』と同じ舞台のあたりです。
その盗伐事件のあった沢には、盗伐者の名がそのまま地名になって残っており、子孫は代議士に出世しているとかとも言われています。
そんな麓の駅には、どこにも木材の山が積みあげられ、その山がくずされ送り出される頃になると、また冬がやって来て、冬山から伐り出された木材の山ができます。
木材を運び出すには、どこにでも自由に道のつけられる冬の方がよく、凍結した川なども立派な産業道路になり、夏はとても馬もトラックも入れない湿地も、冬になると立派なコンクリート道になり、小山のように木材を積みあげたトラックが地響きをあげて山をくだってきます。
木材を伐ったり運ぶのに、冬は仕事のない付近の農家の労働力が安く得られます。
また、農家の人たちにとっても、冬季間のよい収入になるのです。
ですからそんなところの駅は通学列車でも過ぎると、半日ほどは列車が入らず、貨物列車に木材を積み込む仕事がつづけられます。