植生図は完備されてきている
潜在自然植生図を基礎にした森をつくってみましょう。
新しい、地域本来の多様でバランスのとれた森、3年後からはほとんど管理費がかからず、時間と共に確実に育つ郷土の森の形成は、日本で既に120ヵ所以上に及んでいます。
しかし、全国土的に見れば、まだまだ闇夜の星ぐらいしかないのです。
明日の生存を保障するために、さらに積極的な緑の現状を診断し、よりよい環境を修復するための努力が、それぞれの立場・力に応じてすべての人たちによってすすめられることが強く期待されます。
かつて20数年前には、日本ではほとんど植生図は作成されていませんでした。
しかし、急速な自然の開発・公害・自然破壊に触発されて、1960年代の後期からその作成がはじめられ、日本全国にわたって、今や世界でももっともみごとな植生図が研究・作成され、その点では先進国に入っているといえます。
したがって、生態学の成果を踏まえて作成されたこれらの植生図を、各分野の方々がどのように読みきるかが、まちがいのない地域開発・都市計画、よりよい環境の形成・保全、自然の保護に欠かせない基本的な課題といえます。